老人性痴ほう症の改善・予防 | DHAサプリの効果
老人性痴ほう症
DHAサプリメントは、今やいろいろ出ています。DHAとはドコサヘキサエン酸のことで、「Docosa Hexaenoic Acid」といいます。よく似た種類のもので、EPA「エイコサペンタエン酸 Eicosa Pentaenoic Acid」というものがあり、これを同時に摂取するとよりよいということですが、ここではDHAを摂取することによって、どういう結果が期待できるかということについて調べてみました。
高齢化社会、増える高年齢の方ですがご本人も周囲も大変だとされるのが老人性痴ほう症です。この老人性痴ほう症というのには、二種類に分けられるそうです。まず日本人に多いのは「脳血管性痴ほう症」です。欧米人に多いのは「アルツハイマー型痴ほう症」と言われています。
脳血管性痴ほう症とは
日本人に多い「脳血管性痴ほう症」とは、脳内の記憶にかかわる部分に脳卒中(=脳梗塞・脳出血)が起き、それらの後遺症として発生するものといわれています。脳梗塞や脳出血のあとに、記憶の断片化でできていたことができなくなる、よく知っているはずの人を思い出せなくなる、ということになります。DHAはこの機能しなくなった脳細胞の周囲にある他の正常な脳細胞が、代わりにその働きを請け負ってくれるように働きかけます。
一方、アルツハイマー型痴ほう症というのは、脳内にある海馬といわれる部分の脳細胞が死滅していくという痴ほう症です。これは、アルツハイマー型痴ほう症について、DHAとの関連はどうなのでしょうか。
アルツハイマー型痴ほう症の方の海馬付近のリン脂質のなかに含まれるDHA含有量を調べてみたところ、その結果は、アルツハイマー型痴ほう症の方と正常の方の違いがはっきりと出ていたという事です。というのは、正常な方の海馬付近のリン脂質のなかに含まれるDHA含有量は約17%であったのに対し、アルツハイマー型痴ほう症の方の場合は、約8%であったといいます。
このことから、アルツハイマー型痴ほう症の方のDHAの摂取による改善は期待できるということになりそうです。